7coins 第2章

連休企画2日目。



連休企画、4日連続で小説をアップの第2回。
思えば、1話目盛り上がるところなかったね。
以前つくったFLASHゲームをもとに書きました。
実際のコインでゲームを行うことや、話の都合により、
細かいルールが違っています。

小説といいながら、会話文のみの構成です。
挿絵を入れていますが、下手なのはご愛嬌ということで。

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あとがき


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――――――――――――――――――――――――――――――


「じゃあ、私が先攻ね」


(俺の手持ちは、両面赤と両面青か)


「最初はこっちの色にしようかな。……ふふ。まずは2点ね」


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「それじゃ、これをこっちと交換」


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(赤いライトで2枚が光り、光ったコインを交換してきた。
普通に考えれば多数派の方と交換するのが定石だろうな。
石といえば、この本には興味深い……)


「さあ、どうぞ」


(いかん、集中せねば。負けたときには何を言われるかわからん)


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(場のコインの1枚は片面ずつで確定しているから、不明のコインは4枚。
今の流れで最善の手はなんだろうか。
何も情報がない一投目。あいつは赤いライトを選択。
つまり赤い面が多く出ると考えたということ)

(そう判断するのは手持ちが『両面青のコインと片面ずつのコイン』のとき。
あるいは『片面ずつのコインが2枚』、『両面青のコインと両面赤のコイン』を
持っているときは半々の確率で赤を選ぶ)


「悩むのはコインを振ってからでも良いんじゃない? 
どうせ、選択するのはその後なんだし」


「ん、ああ」

(ならば、場のコインで出た赤は両面赤の公算が少し高い。
あいつは赤を交換したわけだから……)

「俺は青を選択する」


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「……ん、2枚だね。長く考えた甲斐があったじゃない。
それじゃコインを交換して」


(どうする? 
場のコインは青を交換するとして、両面赤と両面青のどちらを出す? 
両面青を出すと、場に両面青が2枚になる可能性もある。
ここであいつが赤を選んでくれれば得点は低くなる)

(だが、赤を選ぶか? 
今あいつは場から赤を取った可能性が高いんじゃなかったか? 
それなら選ぶのは青。
まずいか? そもそも仮定の上に仮定を塗り重ねても仕方ないか。
今のコインの面から判断すると……)


「そんなに負けるの怖いの? 
もし、私が勝ってもそんなにひどいこと言わないから
もう少し気軽にやってよ。ね?」


(不安だ。
だが、考えすぎても始まらん。両面赤を出すか。
……取ったコインは、片面ずつのコイン)


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「はい。じゃあ私の番。次も赤を選ぶわ。
……わ、3点! ついてるわね」


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(3点。
この勝負は1点か2点を取る確率が特に高い。
0点や3点を取ることは勝敗に大きく影響するはず)


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(……ここで少し計算してみるか。
7枚のコインから無作為に3枚を選ぶ場合、
組み合わせは35通り考えられる。
また、3枚のコインの裏表の出方は8通り。
合計で場のコインの裏表の組み合わせは280通りある)

(無作為に選んだ3枚のコインを振って出た面を当てる場合、
赤を選択して3点になるのは、コインの組み合わせが
『赤赤片』『赤片片』『片片片』のいずれかのときのみ。
両面赤は2枚、片面ずつは3枚存在するから、
コインの選び方はそれぞれ、3通り、6通り、1通りあることになる)

(3+6+1の10通りそれぞれの場合において、
面の出方は8通りあることを考慮に入れると、
3点を得られる場合は24/2+48/4+8/8=25通り)

(3点と0点、2点と1点を取る確率は等しいから、
確率は0点:1点:2点:3点の比で表すと、
25:115:115:25つまり9%:41%:41%:9%ほどの割合になる)

(実際は自分の手持ちやコイン交換からの情報を利用した色選択で、
より高得点を取る確率を上げることができるはず)


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(さて、今の場のコインの構成は、
『両面赤2枚と片面ずつ』あるいは『両面赤1枚と片面ずつ2枚』。
この2パターンがあると考えれば、無作為に1枚だけ交換する場合、
場に出るコインが両面青でも半々の期待値。それなら)

「次も赤だ」


「……結果は2点ね。ふふ、私が1点リードよ」


(ここで、青になっているコインはあいつが入れた両面青の公算が高い。
なら、ここでそれを交換しなかったら、
あいつは1枚コインの正体が分かった状態で判断できることになる……)

(それは防ぎたいが、セオリーではここは場の赤のコインを選択だ。
結局、選択肢としては『手持ちの両面青と場の青』、
あるいは『手持ちの片面ずつと場の赤』のどちらかといったところか。
……場に運要素を入れるという意味で、後者を選ぶとするか。
取ったコインは……両面赤)

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「次の私の番は、青にするわ。
……ん! また3点だね。これは勝っちゃうかもよ?」


「……いや、待て。また3点か?」

(まずい、何を言われるか分からん。
2回連続で3点? ありえなくはないが……
俺の手持ちは『両面青と両面赤』。
つまり、場のコインは『両面青1枚と片面ずつ2枚』
あるいは『片面ずつが3枚』。この状況で3点)

(前のあいつの番で3点取るのは多くて1/2の確率。
すると、ここで2回連続で3点ということは、
一番確率の高いパターンだったとしても
1/2×1/4=1/8の確率を引き当てたことになる。)

(あまり疑いたくはないが、向こうから仕掛けたゲーム。
何か裏がある可能性も)

「おい、イカサマをやってないか?」


「ん? 信じられないって? 
私も信じられないけど、なくはないでしょ? こういうのも。
まだ3回振れるんだし、焦ることはないと思うけど。
ライト消してコイン交換しちゃうよ?」


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「待て。少し待て」


「もう……」


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(コインに傷やマーキングは? 
……特に見当たらないか。)

(途中で8枚目のコインと入れ替えた可能性は?)

「コインは元々どこにあった?」


「ん? 机の上だけど。
……私はあったのをそのままゲームに使ってるだけよ。
何か仕掛けたり、ルール違反はしてないわ」


(……ルールか。何か気になる説明はなかっただろうか?)


――

じゃ、私はこっち使うから、向こう着いて

簡単に言うとコインの裏表を当てるゲーム

この横の電気スタンドの光を当てて、
光ったコインの枚数が得点になり、総得点の多いほうが勝ち

横のライトは片方つけるだけで充分だから、右手側のを使えば良いわ。

少なくともこの1ゲームは最後まで付き合ってくれない?

そうだ。これに負けた人は勝った人の言うことを
何でも1つ聞くっていうのはどう?

本に触れたらルール違反で罰ゲーム


――


「……」


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